NPOハロハロ ほぼ月イチ メールマガジン『ハロハロ通信』


● 入学してからが大変!サンカルロス大学  ● 小さくゆっくりお金をまわす ●

こんにちは!事務局の成瀬です。

10月に入り日本は秋の風を感じる日々、いかがお過ごしですか?

この秋もいくつかのイベントに出展しています、対面で取り組みのお話しができることはやっぱり楽しいですね。

NPOハロハロは皆様からのあたたかい応援のおかげで、この12月で創立10周年を迎えます。

現在周年記念行事は絶賛ご案内準備中!もう少しお待ちくださいね。

 


ショートコラム ★★It's more LOVE in PHILIPPINES!!★★  Vol. 47   by, さくら

 

フィリピンの魅力をちょっとずつお届けするショートコラム、今月はフィリピンの大学に通い始めたさくらさんからの発信です♪

 


みなさん、こんにちは!先月から大学生になりました、さくらです。

入学ギリギリまで合否がわからず心配な日々を過ごしていましたが、私も無事新しい学生生活の第一歩を踏み出せました。

 

今回の記事は大学に通い始めて1ヶ月が経った今、私が感じた日本の大学との違い3つをお話ししたいと思います。

・ミニテストが必ず毎週ある

これは本当に驚きでした。授業が本格的に始まった次の週から、毎回ディスカッションで習ったことの復習テストがあり、応用問題ばかり出されるので毎回満点は取れないようなミニテストを受けさせられます。大学に入る前に他校に通う先輩から、「大学に入ったら勉強しない日はないよ」とは警告されていたものの、完全に舐めていました。特に私の専攻は数学が難しく、高校数学を習ってこなかった私からしたら、なんの基礎もなく大学数学を教えられている感じです。毎日YouTubeの解説動画と睨めっこの生活です。

 

・大学1年目は自分のスケジュールを選べない!?

またまた驚きの事実。大学生になって、ちょっと朝遅く起きて授業に参加したり、柔軟にスケジュールを設定できるのかと思いきや全くそんなことはありませんでした。入学した順番にクラスを振り分けられ、そのクラスによって決まったスケジュールがあります。なので毎朝7時半から授業が始まり、4時半に終わります。1コマ3時間の授業もあって、お尻が4つに割れそうになるのを我慢しながら授業を受けています。

ほぼ中学生、高校生のような授業の行い方ですね。

 

・選択科目がない!?

これは1年目だからなのかもしれませんが、自分が決めた専攻の中で学ばなければならないものは決まっていて、自分が好きな科目を選ぶことはできません。上記でも言ったように本当に高校と同じような授業の行い方で、例えばコンピューターサイエンスを専攻にしたならば、計算、プログラミング1、プログラミング2、分離数学をメインの科目。プラス、全専攻が取らなければならない体育、コミュニケーション、応用数学、自己認識の授業が必ずあります。体育の代わりに他言語を学びたいとなってもそれはできません。学校から指定されたシラバスに習って勉強していくのがサンカルロス大学のスタイルです。

 

こんな違いがあって驚かれた方も多いかと思います。ですが、授業自体は挑戦的で、すごく刺激が多いです。周りの学生たちも常に勤勉です。「なんとなく大学に入って勉強している」というよりも、就きたい職、将来なりたいものがあるから頑張って勉強しているという姿勢があるため、私も周りに負けないようにと頑張れます。そして皆んなと協力しながら苦しいことも乗り越えるチームワークも大事にしながら日々学んでいきたいなと思っています。 

 


From CEBU, Financial Service Project

● 小さくゆっくりお金をまわす ●


 こんにちは!マイクロファイナンス事業を統括している事務局成瀬です。ハロハロでは、再貧困層の人々へ金融サービスをいかに届けていけるのか、挑戦を続けています。

 ハロハロでの金融サービスは、2013年11月の大型台風ヨランダによる復興支援から始まりました。災害からの復興にあたり、セブ北部の家畜飼育グループと、中部の漁師グループと、それぞれに話し合いを持ち、寄付金をより多くの人々の復興にあてていくためにも、自営業に投資できる少額資金融資のシステムに挑戦しよう、と取り組みが始まりました。当時は寄付金がベースであったこともあり、規約などもほぼなく、自営業をやめたりする人々からの返済不履行がおこり、融資資金はどんどん減っていきました。住民グループとなんども打ち合わせをもって、住民グループとしての管理運営体制作りを続けてきました。役員などの入れ替えや、規約の整備などを進めながら、少額の資金を管理できる体制ができつつあります。

 じつは、フィリピンでは少額資金融資サービスは法的には金融機関やマイクロファイナンス機関など運営できる母体が限られていて、住民グループやNGOはその権限がありません。2020年からマイクロファイナンスの専門性を持つフィリピンのコンサルタント会社アクセスアドバイザリーの協力を得て、合法な金融サービスを提供できる仕組みづくりを始めました。地域の人々が主役になりサービスを管理運営する今のスタイルにもっとも近いのは『協同組合』でした。専門的な知識も技術も経験もない私たちは、まず専門家からの知見を得ていこうと2021年は1年間アクセスアドバイザリーからの研修を受けました。組合とは何か、どのように組合を運営するのか、金融サービスの条件設定はどのように考えればよいか、などベーシックな研修を受け、むしろ組合という新たな組織を運営する難しさや人材/資金不足を痛感する1年となりました。一方で、漁師グループの子どもの1人がハロハロのフィリピン人学生スタッフとして本事業に参画したことで、漁師グループの会計やグループ規約、定例会などが活発になり、10名ちょっとのメンバーだったところから1年で30名近くメンバー数が増え、運営も透明なものに変わってきました。教育事業で取り組んでいる地域から大学を卒業する子どもたちを輩出していく取り組みが、地域事業の更なる発展につながっていくことを実感する事例でした。

 また、資金融資サービスは行っていなかった手工芸事業の協働グループと、環境事業協働グループも、最終的に巻き込みました。2022年5月にアクセスアドバイザリーがセブ中部に出張し直接住民グループに貯蓄の大切さと組合による資金融資サービスの重要性を話した研修には3つの住民グループが参加し、住民グループの枠をこえて、ともに同じ地域として、金融サービスの重要性を認識しました。

 2022年6月で、専門家アクセスアドバイザリーとのコンサルタント契約は終了しましたが、今度はセブの現地NGO Tulay sa Kianbuhiとセブ地域の住民グループのペースを尊重して、ともに活動してきた4つの住民グループをベースにして、まずは貯蓄を行いながらシステムを定着させ、1-2年後に、貯蓄をベースにした融資サービスを行なっていく準備を、小さくゆっくり進めていこうとしています。

 既存のマイクロファイナンスサービスは、なるべく早く多くの人々を顧客にサービス提供をしなければ成り立たないモデルなのかもしれません。一方、私たちは草の根のNPO / NGOです。サービスとしての収支は成立しなくても、私たちは貧困層の人々にこそ安心して利用できる貯蓄と融資の仕組みを届けたいと願っています、そして地域の人々が自分たちの手で小さくゆっくりお金を地域の中にまわしながら地域を活性化していくことを、目に見える範囲で行っていけるのではないかと模索しています。事業の本来意義や本質を見失わないように、ゆっくりしっかり続けていこうと現地の人々と話し合いを続けています。

 

 

 

 

(日本国際協力システムJICSNGO支援事業)(協力:アクセスアドバイザリー) 




 ■ 出展 ◾️

各地の催事に出展し、AngKyut・NINDOTのフェアトレード雑貨の展示販売や活動のご紹介をしています。

 

2022年10月8日(土)11:00〜17:00 9日(日)10:00〜16:00 みなと区民祭り <出展>

  

 

● 自主企画催事 ●

 

 2022年12月17日(土)午後 毎日メディアカフェ

ハロハロ10周年記念イベントを計画中!詳細は後日お知らせします、お楽しみに。

 

 ■ 日本でのまちづくりグループ活動のご案内 ◾️

NPOハロハロでは、グローカルなまちづくりを促進するため

日本の事業地では、フェアトレードちば、港区エシカルコミュニティを立ち上げ、エシカルタウン運動をしています。

 

● フェアトレードちば 

 

定例会 第2日曜日9:00-11:00 第4月曜19:00-21:00 いづれもオンラインZoom

 

 

2022年10月23日(日)10:00〜16:00 エコメッセ2022inちば <出展>

 

 

 

 

● 港区エシカルコミュニティ ●

 

港区エシカルコミュニティ

(日時)ほぼ第一日曜日10:00-11:00 (場所)オンライン会議(Zoom)

 

2022年10月8日(土)11:00〜17:00 9日(日)10:00〜16:00 みなと区民祭り <出展>

 


 

◀︎【古本や不用品が寄付になります】

きしゃぽん古本募金を通して「ハロハロ」に、

古本・DVD/ゲーム・ブランド品・金券・古酒・携帯電話機器など

ご家庭で不要になったお品をお寄せ下さい。

 

◀︎【マンスリーサポーターとなって応援】

一般500円〜、学生250円〜、団体5,000円〜

定期的に活動報告が届きます!

  

◀︎【寄付をして応援】

自由金額でご寄付で活動を応援いただけます

*認定NPO基準は、3,000円/口以上のご寄付が対象

  

◀︎【セブのこどもの教育を応援】

あなたと一緒にこどもたちの教育を受ける機会を広げ、地域の未来を変える力に!

 

 

◀︎【楽天ショッピングxgooddoxハロハロ】

楽天でのお買い物は、gooddoxハロハロページ内楽天ボタンから!

お買い物金額の一部がハロハロへの寄付になります。

 ◀︎【マニラとセブの女性の手仕事を、雑貨の購入で応援】

カラフルな廃材を活用したバッグやポーチのブランド:AngKyut

セブの自然素材が愛らしいアクセサリーブランド:Nindot

学園祭・バザー・お店などでの委託・卸販売、ノベルティの制作もお気軽にご相談下さい♬

 

◀︎【ボランティアをして応援】

あなたの力で、フィリピンと日本の事業を活性化する
インターン、プロボノ、ボランティア随時募集中!



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NPOハロハロ https://www.npohalohalo.org/

〒108-0014 東京都港区芝4-7-1西山ビル4F 

TEL 050-5539-5524 Mail : mail@npohalohalo.org 

 

 



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