「ビジョンと活動のつながりがよくわからない...」
あなたが、NPOやボランティア活動に参加したきっかけはなんでしょう?
・事業や活動内容に興味をもったから?
・WEBサイトに掲載されたビジョンやミッション、キャッチコピーに魅かれたから?
いざ参加してみると、多様な活動を実施する団体ほど、活動に参加したはいいけど、自分のボランティア活動が本当に成果につながっているのか不安になったり、ビジョンやミッションに大きなことを掲げているけど、実際の活動と全く違うように感じたり、しますよね!
そんな課題の1つの解決に「ロジック・モデルづくり」があります。ボランティアさんたちと一緒に、理事や応援してくれるみなさんと一緒に、取り組んでみると、一緒に活動する人々とともに、団体の存在意義や、活動を確認し一緒に理解を深めることができます。
当NPOハロハロでは、組織のビジョンと活動のつながりを見える化し、ひとりひとりが積極的な活動をしやすいチームづくりを目指して、改めてロジックモデルづくりに取り組みます。
港区NPO活動助成事業に採択いただきました。
ご興味・ご関心をお持ちの方、どなた様もご参加いただけます!ロジックモデルを使うことで、日頃伝わりにくい想いを見える化していき、一緒に活動する「仲間」を増やしてみませんか?
ロジックモデルとは、の基本的説明が中心です。
Youtubeをご覧ください。
1回目のロジック・モデル解説を受け、
各自や小グループでつくってみたロジック・モデルを共有する場となりました。
ロジック・モデルづくりを通して、各自が獲得してきた、団体のビジョンミッションと活動のつながりを
それぞれの言葉で発表していく総括の場をもちました。
2020年のワークショップを通じて、組織全体でビジョンミッションの理解を深めることができました。
2021年さらに社会的インパクトを生み出すアクションとは何で、どう優先順位づけをしていくべきかを考えていく場を持ちます。
ビジョン・ミッションと活動はつながっていることが確認できた2020年。
2021年は、活動から生み出されるアウトプットとアウトカムが、ビジョン・ミッションと紐づいているかどうかをさらに確認・共有しはじめました。
NPOハロハロは、学生から社会人までさまざまなボランティアが、フィリピンや日本での多様な活動に参加しています。事業・活動の幅も広いため、それぞれが関与する活動や事業については知っていても、全体ではどのような活動が行われているのか、また目標としているゴールがどこにあるのかが見えづらいという課題を常に抱えています。
ボランティアも入れ替わりがある中で、人が入れ替わっても、組織として目指すゴールと活動が常に明確な状態を築いていくために何ができるのか?
その回答の一つが、定期的に、その時所属する人々とともに目指すゴールと活動を見える化するワークショップを実施すること。
当団体では、2016年に初めてロジックモデルを取り入れ、活動とビジョンのつながりを見える化し、2020までの中期計画を策定しました。
この2020年、改めて、入れ替わりもあったメンバーとともに、今の活動とゴールを見える化し、次の中長期目標を設定していこうとしています。
・役員
・正会員
・スタッフ(専従/アルバイト 日本・フィリピン)
・ボランティア(インターン含む)
2020年 -新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、すべてをオンラインで実施しました-
4月〜5月 協力者(ファシリテーターなど)と打ち合わせ、準備
6月6日 組織強化ワークショップ キックオフ(顔合わせ)ミーティングの実施
7月19日 ロジックモデルワークショップ1回目(おもにオリエンテーション)
8月22日 ロジックモデルワークショップ2回目
年末 ロジックモデルの発表&中期計画発表
大西純氏 ▶︎
1968年京都府生まれ。東日本大震災後、PMI日本支部の震災復興活動で「プロボノ」という言葉と出会い、2011年 サービスグラント/アカウントディレクター、2012年 プロボノ・コンサルティング・ネットワーク/コンサルタント・リーダーとして、NPO法人や社団法人等の法人化支援や組織課題解決に取組む。2013年よりソーシャルベンチャー・パートナーズ東京のパートナーとなり、現在は、株式会社AsMamaとの投資・協働チームに参画。他にNPO法人 Hope Tree監事やFIT for Charity Run実行委員も務める。株式会社 三菱東京UFJ銀行勤務。中小企業診断士(東京都城南支部、ソーシャルビジネス研究会会員)。
浅井美絵氏 ▶︎
北海道札幌市生まれ。同志社大学神学部卒。
大学卒業後、国際交流NGOピースボートに所属し、国境を越えた平和な世界作りを目指す現場を経験。その後、一般企業において人材マネージメント、組織内における業務プロセス管理等のキャリアを経る。
NPO組織の経営的な課題解決に挑戦するためNPO業界へ戻り、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウにて実務マネージメントとファンドレイジングを担当する。ファンドレイジングの重要性と可能性を感じ、2015年2月よりフリーランスとして独立。NPO等の組織運営・ファンドレイジングアドバイス、人材育成トレーニングを行う。
*浅井氏には、2020年4月から2023年3月までの3年間、日本国際協力財団の助成を受けて、日本ファンドレイジング協会が行う国際協力NPO組織基盤強化支援事業における組織課題の分析・評価、研修のマネージング伴走支援者として、当NPOハロハロを支援いただく関係から、ロジックモデル分析や組織内外人材とのコミュニケーションの状況把握としてオブザーブ参加。
杉浦元氏 ▶︎
早稲田大学理工学部化学科卒。大学在学中に起業し、研修事業と携帯電話販売事業を行った後、大和企業投資株式会社に入社。キャピタリストとしてベンチャー企業への投資業務を行う。
その後、株式会社ソラシドエアの設立に参画し、経営企画担当取締役として、事業計画策定、資金調達等の業務に従事。
同社退社後、株式会社ブイ・シー・エヌのパートナーとなり、IT・Web・シェアリングエコノミー・ブロックチェーン・AI・素材・加工製造技術領域といったベンチャー企業の取締役を兼務。ベンチャーカタリストとしてハンズオンでベンチャー企業の成長支援を行い、複数企業の設立から株式上場、エグジットに携わる。
また、2006年からは社会起業塾イニシアティブのコーディネーターのほか複数NPOの理事を務め、社会的インパクト増大を目的としたソーシャルセクターの組織と社会起業家の成長支援も行い、雇用・教育・貧困・女性活躍・LGBTQ・ダイバーシティ・食・地域活性といった分野の社会課題解決に取り組む。
2008年、株式会社コンコードエグゼクティブグループの設立に参画し取締役COO就任。ベンチャー企業を中心とした採用支援と、750人以上のビジネスリーダーに対するキャリアコンサルティングを行った後、2016年、株式会社エリオス設立。ソーシャルベンチャーカタリストとして、「テクノロジー」を活用して「社会課題」の解決を目指すインパクトテック領域を中心に、ソーシャルベンチャーの創業者個人とその組織の変容に深く関わり、組織の経営基盤強化と社会的インパクト増大に携わる。
井澤暢氏(プロボノ協力)
下鳥舞佳氏(デザイン協力)
ロジックモデルワークショップにより、ロジックモデルを団体内外の人々とともに作成することは、「作成して終わり」の作業ではなく、このワークショップをきっかけとした、団体内外の人々との対話の始まりであり、より社会的成果を出していく活動を作っていくためのスタート地点であることを強く実感しました。
2020年度に取り組んだ、組織課題を分析して、一部のコアメンバーだけが、団体の趣旨や目的、各活動の目標や詳細な取り組みを知っていればいい、という体制では、これ以上の成果をあげることが難しいと判断しました。
これからさらに社会的成果を出すことのできる充実した活動を行なっていくためにこそ、ロジックモデルをツールに、さらに各活動の詳細の目指すアウトプット・アウトカム・将来像をともにしていく仲間作りに継続して取り組んでいく必要がある、この通年の取り組みを通して、組織にその基盤を根付かせることができました。