セブおよびボホール事業地で実施

生計向上のための少額資金融資 マイクロクレジット事業

<実施地域>

1:Sitio Roma Dumlog Talisay CEBU 2013年〜

<対象グループ> Dumlog Unified Fishermen Association

<融資内容> 漁業グループに対して、漁業に必要な備品などの購入のための資金融資

 

2:Sitio Hope Dumlog Talisay CEBU 2015年〜

<対象グループ> Hope Mothers Group

<融資内容> ドアマットやふきん、洗剤などの日用品製作販売事業に必要な資金融資

 

3:Panugnawan Medelin CEBU 2015年〜

<対象グループ> New Life Saving Group

<融資内容> A:洗剤などの日用品製作販売事業に必要な資金融資

      B:家畜の飼育販売事業に必要な資金融資

 

4:Alumar Getafe BOHOL 2017年〜

<対象グループ> Alumar Seaweed Farmers Association

<融資内容> 海藻栽培に必要な資金融資

 

 

<背景>

 ハロハロでは、2013年11月の台風ヨランダによる被災地支援として、緊急支援から実施し、緊急支援後にも集まった寄付金の使い道をどのように復興支援にあてていくかを地域住民を含めて検討したところ、一回きりの寄付で終わってしまう使い方ではなく、今後に残っていく使い方をしたい、という話から、「マイクロクレジット」的な少額資金融資の実施につながりました。

 セブ中部のドゥムログムラの漁師グループで最初のマイクロクレジット的手法による支援が実施され、融資した資金の返済などをきちんと継続できるシステムの構築のベースとなりました。はじめは地域住民30名ほどが参加できる融資規模でしたが、1年つづけていく中で、返済の滞ってしまうケースが生まれ、また資金を個人的に使い込んでしまうメンバーなどの問題も発生。2年目から3年目にかけて一度事業をストップし、地域の人々と漁業グループとともに、本当に継続できる運営体制の構築に時間をかけ、新しい役員選出のもとに、じっくりゆっくり地域社会の貢献に真に取り組める人材と組織の育成を行いました。

 

 このような事業がベースとなって、その後、セブ北部での支援や、ボホールでの支援においても、マイクロクレジット的手法を用いた資金融資を行うことで、一度で使い終わってしまう形のお金ではなく、地域の人々が地域発展事業を継続できる原資となるような使い方をしていけるような工夫を行なっています。

 

<運営体制>

・地域住民グループが事業運営主体となります

・ハロハロ及び現地協働団体TulaysaKinabuhiはサポート役となり、最後モニタリングのみを行いながら継続観察していきます。

 


<活動の様子>

漁業への融資事業の様子


日用品の生産販売事業への融資の様子1(ドゥムログ)


日用品の生産販売事業への融資の様子2(セブ北部)


養豚への融資事業の様子


海藻栽培への融資事業の様子