2018年2月成立!クラウドファンディングReadyfor?

『日本のごみ分別システムと収集車を、セブの村に届けたい!』活動報告

TAKUTO Garbage Project 〜タクトごみ処理事業〜

クラウドファンディングReadyfor?事業ページ https://readyfor.jp/projects/halohalo-enviro
クラウドファンディングReadyfor?事業ページ https://readyfor.jp/projects/halohalo-enviro

 

皆様のあたたかい応援のおかげで、

2018年1月12日、当プロジェクトの資金調達が成功いたしました!ありがとうございます!!

2018年6月現在このごみ分別システムと収集車の導入と実践に向けて、

地域の村の人々、行政、地域の住民グループが一丸となり取り組んでいます。

 

<<活動ご協力者様>> 大きなお力添えで事業を形にしていただき、誠にありがとうございます!

 

 西村拓人様  中田幸子様  八角康雄様 

 

 Feliz 柿本可奈子様

 

*クラウドファンディングでのリターンとし、5万円以上のお力添えをいただいた皆様のお名前を掲載しています。

*お名前掲載はいたしませんが、43名の皆様のあたたかいお気持ちのもとに当該プロジェクトは成立いたしました。

 

地域グループからの感謝ムービー

地域行政からの感謝ムービー


地域グループからのありがとうお手紙

行政からのありがとうお手紙


《事業概要》

 

(背景)ハロハロでスタディツアーをはじめ日本人が来るようになったドゥムログ村。「道や家の前にごみが落ちていて汚いよね」の日本人の一言をきっかけに地域の人たちの口からも地域環境のお悩みがたくさん溢れ出しました。 「私の家の前にも毎日他からごみが流されてくる(沿岸部のため)、ときには排泄物も」

 一人の若いお母さんが鶴の一声、「じゃあ、私たちでできることを。みんなでごみ拾い活動から始めてみよう。」

 それから2年以上が経過している2018年の今も月2回のごみ拾い活動は継続され、地域の道や川沿いがきれいな状態を保たれるようになってきました。はじめは数名だったグループが、今は約30名を巻き込む地域活動になっています。

 鶴の一声をあげたジョセリンは、今や女性グループHopeMotherのリーダーです。彼女がいつも口にするのはともに活動を続けてくれる地域の人々のこと。「今のこの素晴らしい活動は、地域の女性たちがいてくれて、彼女たちがいつも助けてくれるからこそ!」

 そんな成果を出しはじめたごみ拾い活動の大きなネック、それが『せっかく収集したごみが回収されない』『他地域の回収されないゴミが、不法投棄され、川や海をつながって流れて来る』

 ドゥムログ村に限らずフィリピンのどこの村も、人口急増に伴う生活インフラの整備が追いついていない実態が浮き彫りになりました。この村の約20の区域を回る必要があるごみ回収車が、じつは1台しかない。村役場の人たちもこの状況に頭を悩ませ続けていました。

地域の人々のごみの分別や回収への啓発教育と行政側のごみ処理の枠組み、双方に同時にアプローチして、地域の人々の手でこの問題を解決していくモデルを作りたい!そうしてこの「TAKUTO Garbage Project」は始まりました。

 

 

(目的)地域の人々と行政の協働で、ドゥムログ村のごみ回収システムが改善されること。

 そのためのアプローチは以下の2点です。

 1:日本のようなごみ分別方法を地域住民が個別で取り組めるよう啓発し、最終処分ごみ総量を減らすこと。

 2:最終処分場へのごみ回収車を1台増やし、行政と市民の協働事業モデルをつくること。

 

(事業地域)フィリピン セブ州 タリサイ市 ドゥムログ村

 対象者  ドゥムログ村に生活する地域住民約12,709人

      (直接裨益者数はコアな事業対象地域付近生活者約300世帯 約2,100名)

 

<活動報告> 2018年7月5日


1:ごみ回収車の導入

村のごみ回収スケジュール30区域

月曜・木曜(SitioRamona、SitioSta.TheresaⅠ、SitioSta.TheresaⅡ、Sitio18、SitioSta.Rita、

      Belleza Compound、Riverside、Rizal Street)

火曜・金曜(CanizaresStreet、LaridaVille、TalisayCityNationalHighSchool、SitioSanJose、Sitio Mangga、

      SitioRama、SitioMinggoy、Champaka、SitioCamalig、SitioRiverside)

水曜・土曜(QuijanoComp.、SanPio、Florida、SeaBreeze、ZionDrive、DiazCompound、Hervas、

      SitioKagang、SitioLetmon、DecaHomesⅠandⅡ、SitioRoma、SitioPagulaum)

 

2018年7月4日現在、村の稼働可能なごみ回収車は1台のみ(もう1台修理が必要で稼働できない車両あり)。1日に回収できるのは実は1区域が限界。

今回の事業で投入するミニトラックは不法投棄による被害が確認できている当該事業地を最優先重点区域とし、

(SitioHope、SitioBayBay、BackofDecaHomes、CoastalArea)

地域の人々のごみ分別やリサイクルによるごみの減量の取り組みと、

ミニトラック運転手とごみ回収補助者に対してもオリエンテーションを行いモチベーションを向上させ、

(今までチップがもらえる家にしか回収に行かない、運転手が休みがちなどの苦情も多数)

さらに行政が管理運営を総括することで認知普及啓発を促進するとともに、

ランニングコストを行政が負担していく方向で合意しています。

 

また不法投棄による川や海の環境汚染について以下の内容を周辺地域の人々の署名を集め行政に嘆願書を提出する準備を進めています。

・海が汚くなって近海で魚がとれなくなり漁師グループの生活・収入への影響が大きいこと、

・日々ごみが漂流または不法投棄される地域に生活する人々の生活環境への影響、

・ごみが回収されない集合住宅地域に生活する人々の生活インフラへの影響

こちらの嘆願書は、せっかく清掃活動などを行なっても、不法投棄などを取り締まる行政の強い規則や管理者がいなければ、清掃してはまた廃棄されるいたちごっこを繰り返すことを防ぐためです。

行政側の強い取締りの姿勢を要望するものとなります。

 

 

以上の情報を掲載した同意書は下からダウンロードできます。

村役場、ハロハロ、そして現地協同団体Tulaysakinabuhiの3者による合意締結。2018年6月末日

なお、嘆願書は署名が集まり次第掲載予定(2018年7月末予定)

 

2:ごみ分別システムの導入

【ごみの分別集積所とリサイクル施設】

各家庭でのごみはサック袋(ビニール製の肥料・飼料・米などが入っていた袋)を活用しごみを分別してから集積所へごみ出しを行うこととなりました。

地域内に共同ごみ箱を設置する意見も出ましたが、持ち運びや回収しやすさを考えると、サック袋の方が利便性が高いという判断です。

 

ごみの分別集積所については村の公共施設としての設置になるため、村役場と地域の人々を含めた相談が重ねられています。洪水などで流される被害を考えると環境美化活動が活発な当該事業地沿岸部への設置には懸念点が残っており、ただし今まさに必要でもあることから、一時的な木枠による設置を繰り返しながら検討を重ねる方向で、集まった金額から40,000phpを現地共同団体TulaysaKinabuhiに渡し、現場の要望に沿った集積所構築に活用されはじめています。

 

村役場の方からは、1年以内を目処に公立学校に隣接する空きスペースを活用して共同のごみ分別集積所を持つのがいいのではないかという提案もありますが、対象者へのごみ投機方法に対する啓発が不十分なままで対象エリアが急に広がってしまうと、ごみ分別集積所が機能しなくなる恐れもあるため、こちらは当該事業地の中でまず1台設置しモデルを築いてからの拡大事業にしようとしています。

 

現在の地域の中でのごみ分別減量状況ですが、

リサイクルできるもの(びん・缶)は地域の店舗で回収されています。

プラスチックごみの削減や、特別ごみ(おむつやナプキンなど)の処理、食品廃棄物(家畜の餌になっているため滅多に出ない)の再活用について、タリサイ市の環境担当者を呼んでのセミナーを予定しています。

日本のコンポストダンボールの事例も含めて紹介しつつ、地域性にあうコンポストやリサイクルの方法を模索していくこととなりました。

 

3:沿岸部における清掃活動と行政の管理強化

海岸沿岸部のごみ不法投棄による環境汚染問題に関しては、官民連携でのアプローチを行うこととなりました。

現状以下の2方向から、実際のアクションと取締りを行なっていきます。

 

1. コスタルクリーンナップ(沿岸部清掃活動)

沿岸部の清掃活動を毎月1度もしくは2ヶ月に1度毎からの定期で開催。

ホープマザーズグループやドゥムログ漁師グループなど、現在活発に活動している住民グループの協力を得て、市民主体の清掃活動を、行政がバックアップする形で実施する。

 

2. 不法投棄の監視、罰則の策定 

違法業者の投機に対する取締りや、地域の規則の策定は、嘆願書を提出した上で、行政が行っていく。

 

写真は行政との打ち合わせを行った後に実施された、2018年7月はじめのドゥムログ村が主導した沿岸部清掃活動の様子。

今後はさらなる地域連携のもとに清掃活動が行われていくことが期待されます。

 

4:ごみの分別回収へ手押し車の導入

 当初計画にはありませんでしたが、2018年6月の村役場との会議で、地域でのごみ回収に際し、ミニトラックの運転手だけでなく、こうした手押し車による回収にあたる人をいれていくことで、車で回りきらない家などへのアプローチ計画があることがわかりました。

今回、村の分別回収集積所が当初予算の半分でトライアル実施の方向となったため、残金を用いてこの手押し車の導入施工を進めさせていただきます。

 


当該事業の協力関係

ドゥムログ村役場     地域福祉健康課が担当です

ドゥムログ漁業グループ  海の汚れで魚がとれなくなってきています

ホープマザーズグループ  この地域で最初に地域清掃活動をはじめた女性グループです

Tulay Sa Kinabuhi     ドゥムログ村に拠点を置く、地域発展のためのハロハロ協働団体NGO


★収支決算ご報告★

【活動の収支決算ご報告】

 

(収入の部) クラウドファンディングより 800,000円

       収入合計:800,000円

 

(支出の部) *換算レート 1php=2.1円

ごみ回収車(軽トラ)250,000php = 525,000円 *中古軽トラを購入しごみ回収用に改装

ごみ分別集積ピット 40,000php   = 84,000円

分別回収用手押し車 2台 10,850php = 22,785円

海岸沿岸部における不法投棄地域の一斉清掃活動費用 22,530php=47,313円

クラウドファンディングシステム手数料14%(+消費税) 120,960円

       支出合計:800,058円

 

差し引き合計:-58円 ハロハロ自団体負担

 

【お詫びとお知らせ】

プロジェクト開始当初は、ごみ分別集積ピットに 92,000phpを予算としていましたが、

勝手ながら分別集積ピットは1つのモデル構築が先に必要なため必要予算を半分にさせていただきました。

後からのご連絡となり申し訳ございません。

 

残った半金を用いて、

分別集積に必要な回収をサポートする手押し車の導入(村役場より提案あり)、

緊急にケアが必要な海岸沿岸部の清掃活動を地域の人々総出で行うための活動費

(約50名のボランティア活動にあたり軽食をハロハロ側で負担する費用と、分別回収や堆肥化の方法について地域の人々が講師を呼んでレクチャーを受けるセミナーのオーガナイズにかかる費用)

こちらを行うこととなりました。

 

皆様のご理解と応援のおかげで、予算が集まりまた事業終了時期を延長させていただいた分、当該事業にじっくりと取り組むことができ、当初予定よりも現実に沿う充実した活動を増やすことができました。

心より御礼を申し上げます。

 

 


村役場との環境事業合意書

ダウンロード
村役場含む3団体の環境事業合意書
moa_dulmog_environment2018_approved.pdf
PDFファイル 386.9 KB