緊急支援から復興支援へ
災害発生から2013年12月末までは、セブ島北部や周辺諸島へ主に緊急支援物資の配給を行って参りました。
(水や米、缶食品などインスタント系食料など)
2014年はじめより、電気が復旧していき、少しずつもとの生活にもどりはじめた地域の状況とともに、
壊れた住宅の復興や、人々の生活に焦点をあてた支援の形が求められはじめました。
当団体では活動のテーマでもある「仕事の機会」を広げることに焦点をあて、地域に密着した自立支援をサポートしました。
そして2014年9月現在、この復興支援活動から地域住民が立ち上がり、新たな生活協同組合をおこして農業や漁業など地域で自分らしく働く場を広げようとしています。
【復興支援】 支出総計:1,027,980円
実施時期:2014年2月〜9月(新たな組合運動として継続中)
対象地域:セブ北部メデリン市(パノグナワン村、バリオ村)
セブ中部タリサイ市(ドゥムログ村カルビハン)
1:住宅復興支援サポート
べニア板や釘類などの住宅建設用備品の購入支援 全5回(103,500円)
2:漁師たちの生計サポート(マイクロファイナンス)
漁に必要な設備/備品の購入資金を貸付金としてサポート(924,480円)
【復興支援から地域発展へ】漁師から地域へ広がるマイクロファイナンス
漁師たちの資金貸付サポートの運営を知った地域住民は、自分たちもこの資金貸付に参加したいと漁業組合および現地協同組合に相談しました。
漁業組合も地域住民の参加を受け入れ、運営にあたり新たに生活協同組合を設けることとなりました。
より多くの住民が利用できるコミュニティローンへ広がるだけでなく、貯蓄や利益分配などのサービスが可能な組合の仕組みへと発展しています。
【セブ北部では農業組合がはじまろうとしています】台風被災地支援から地域住民が主体となる組合活動へ
地域の人々の「より豊かに働き生きる」挑戦をハロハロもサポートしていきます。
セブ北部メデリン市タノグナワン村バリオ村でも、今、仕事の機会が求められています。
1日50phpでのさとうきび労働ではなく、地域住民自らが立ち上がり農産物を生産し流通させようとする農業協同組合がはじまろうとしています。
企画立案のためセブ生まれで農業組合の立ち上げ経験を持つWendell Mausisa氏との協働が始まりました。
農業のスタートアップに必要な資材購入のため、現在資金集めがはじまったばかりです。
【緊急支援】支出総計493,500円
実施時期:2013年11月〜2014年2月まで。
セブ島北部の支援の届きにくかった地域へ被災地住民団体と連携しサポートをしました。
現地ニーズに対応し飲料水、生活必需品などの物資をはじめ、住宅復興のための資材を届けました。
たくさんのご支援をありがとうございました!!
心より御礼申し上げます!!
支援金合計額 1,521,480円
(2014.5.16現在)
お預かりした支援金は、全額セブ島および周辺地域での被災地支援に使用しました。支援活動は地域に詳しい現地パートナー団体の人々の手に任せました。
自らも被災しながら、より厳しい状況におかれる人々の助けになろう、と多くのボランティアが現地で参加しました。地域情報を広範囲に集め、支援の届かないへき地の村や社会的弱者にフォーカスを当てた支援が行われました。
NPOハロハロではご寄付としてお預かりした全額を現地代表グレマー氏に直接送金し、支援活動にあてさせて頂いています。
グレマー氏およびグレマー氏の支援活動に協力している各被災地の住民団体のニーズ把握と緊急性の判断を全面的に信頼し、現地主導での支援活動となるよう配慮しています。
グレマー氏からは購入品の領収書を含め、実施経費などの詳細な会計報告がNPOハロハロへとあがってくる予定です。
また現地での支援活動にはハロハロからの支援金の他、カナダ・日本のいくつかの団体・個人からの寄付金、連携団体が集めた寄付金も充てられています。
【現地協働団体支援レポート】
11月8日(金) タリサイ沿岸部は水位が上昇し家屋水没等の被害
11月9日(土) 村人を中心にボランティア結成。水没や倒壊家屋の建て直し。
近隣地域の状況把握にのりだす。
11月10日(日) 現地ボランティア(自身も皆被災者)とおかゆの炊き出しを実施。
11月15日(金) 支援金第1便を送金
11月16日(土) セブ島北部メデリン近郊の支援物資の届かない僻地に生活する人々へ米などの食料を配布。
11月18日(月) マラパスクア島(セブ島の北側)の被災者400人に食料などの支援物資を配布。
11月19日(土) 支援金第2便を送金
11月24日(日) セブ市内の貧困地域での食料配給(対象は約100人)
11月25日(月) レイテ島被災地へ支援物資の配布へ。
12月26日-30日 レイテ島への第三回目の支援実施を準備中
12月14日(土) カモテス島(セブ島とレイテ島の中間)の被災者に支援物資を配布。
12月9日~13日 レイテ島被災地へ支援物資の配布。
12月10日(火) 支援金第3便を送金
1月17日(金) 支援金第4便を送金
(支援対象地域)
セブ島タリサイ市ドゥムログ村カルビハン,ベイベイ(ハロハロの雑貨事業地域 沿岸部)
セブ島タリサイ市ドゥムログ村ホープ(栄養食サポート地域)
死者こそないものの、沿岸部の低地にバラック建て家屋という状況で1日100円以下の生活を送っている人々なので、水没や倒壊から免れられず建物の建て直しなどに忙しくしています。
普段からその日食べるお米を買うお金にも困っていたため、さらに食料不足に困窮しています。
セブ島メデリン市(セブ市から車で約2-3時間)
死者数不明。強風のために屋根や2階が吹き飛ぶなど家屋の倒壊が激しい。市の中心部には支援物資が届き始めているものの、沿岸部の低地から山間部までバラック建て家屋で生活する貧困層の人々には届かず主要道路沿いに助けを求める人々がならぶ。食はもちろん一時避難するシェルターすらない状況。
レイテ島
12月末時点で電気は復旧しておらず、倒壊した住居や建物もそのままです。営業している店はほとんどなく物価の高騰も激しいため、今でも多くの人々が支援物資に頼っています。教育センターと協働で子供達を集めてクリスマスパーティーを開きました。
マラパスクァ島
カモテス島
NPO法人HALOHALO現地カウンターパート
TULAY SA KINABUHI -BRIDGE OF LIFE-
代表 Glemar N. Rada(グレマー・ラダ氏)
1982年4月13日生まれ。ミンダナオ島サンボアンガ出身、現在セブ州タイリサイ市在住。
牧師として小さな地域に基督教を広める傍ら、自信の生い立ちからも地域社会貢献に並々ならぬ関心をもって取り組んでおり、近いところでは2012年の2月にミンダナオ島でおきた洪水被災者への支援にも自主的に関わっており、食料配給、日用品の配給などはもちろん、被災地域住民へのインタビューなどを行い、リーダーシップを発揮している。
2013年9月末のCEBU市火災における被災者支援では、NPO HALOHALOが支援者より預かった約12万円をもとに、直接被災地へ足を運び需要を拾い、地域に密着した支援を着実に行っている。彼とともに約十数名のボランティアメンバーがともに活動に関わっている。
千葉から長年フィリピン支援を続けている地球市民交流基金EARTHIAN(アーシアン)の皆様より、ご寄付を頂きました。
生活クラブ生活協同組合千葉 虹の街 ¥756,286
社会福祉法人 風の村 ¥240,490
NPO地球市民交流基金 アーシアン ¥168,506
(カンパ総額 ¥1,165,282)
大切に現地での台風被災地支援活動に使わせて頂きました。ありがとうございました。